紺野道昭通信

ぶれない判断軸を持つために 使命感④(定期発信-Vol.214)

10. ペーパーレスの進展と、私たちの業界の現実

 ペーパーレスが急速に広がっています。

 印刷・情報用紙の国内消費はここ10年で3割も減少しています。

 ※ https://www.env.go.jp/content/000167928.pdf?utm_source=chatgpt.com

 

 環境保全の観点からは望ましい流れだと思います。

 紙の消費が減ることは森林資源保全にも繋がります。

 一方で、当社のように再生資源を扱う業界にとっては厳しい現実でもあります。

 以下、日本製紙連合会による2023年の報告です。

 

 ・2023年時点での紙・板紙の国内需要は減少傾向にあり、特に「印刷・情報用紙(いわゆるOA紙/PPC用紙など)」がデジタル化・在宅勤務などの影響で大きく落ち込んでいる

 ※ https://www.jpa.gr.jp/file/release/20240122104847-1.pdf?utm_source=chatgpt.com

 

 これは悲観することではなく、時代が次のフェーズに進んでいることを示すサインであると私は考えています。

 

11. 理念を“終わり”でなく“始まり”に変える

 たとえば「世の中から虫歯をなくす」という理念を掲げる製薬会社が(仮にA社としましょう)、ほんとうに虫歯治療の特効薬を開発したとしましょう。

 一見すると多くの仕事が無くなるようにも思えますが、実際はそうではありません。

 虫歯がなくなっても、「歯周病」「噛み合わせ」「口腔フローラ」「全身疾患との関連」など、新たな課題は尽きません。

 A社の目的は「人々の健康な口腔環境を守ること」にありますから、理念を実現したら終わりではなく、そこから新しい価値が生まれるのです。

 ピーター・ドラッカーによる「企業の目的は利益ではなく、顧客の創造である」と云う言葉がよく知られていますが、この発想がこれからの時代にますます大切になるでしょう。

 

12. 理念の実現はゴールではなく、進化のスタート

 当社も同じです。

 ペーパーレスによって紙需要が減っても、「地球の資源を循環させる」という理念は不変です。

 むしろ、紙だけでなく、あらゆる素材・モノ・エネルギーを再利用することで、どのように次の世代につなげるかという新たな課題が生まれています。

 即ち、理念の実現は「終わり」ではなく、次の価値を生み出す「始まり」なのです。

 云い換えるなら、理念は固定された目標ではなく、社会の変化とともに進化していくのです。

 当社はこれからも、変わりゆく時代の中で「次の価値」を創り続けていきます。